日本人はしない「お寿司」の食べ方 | JOYJOY〇JAPAN
カナダに数年間住んでいました。
日本食はとても評判がよく人気があります。
街の至る所に日本食レストランがあります。
ただし、日本食の食べ方について正確に伝わらなかったマナーが存在します。
それは、おすしの食べ方です。
おすしは普通醤油をつけて食べますが、大方の人が醤油の付け方を間違えています。
もちろん説明をした側の責任もあるかもしれませんが、「しょうゆにつけて食べる」という説明をする時に、「しょうゆにディップして食べる」という言い方をよく耳にします。
しかし、「ディップ」という言葉には「漬け込む」という意味も含まれています。
例えば、てんぷらを揚げる時は、「水に溶いた小麦粉にディップする(完全に付ける)」という説明で正しいのですが、お寿司に醤油をつける時にこの「ディップ」という言葉を使っているので、私が見かけたカナダ人の多くが、小さな醤油皿にあふれんばかりのしょうゆを入れ、そこにお寿司をぶっこみ、これでもかというくらい醤油をつけてから(漬け込んでから)食べています。
お箸の使い方もあまり上手ではない方も多いので、もちろんしょうゆのお皿にはご飯粒が山のようにこぼれてしまいます。
また、大量にしょうゆも使います。
お寿司の味を楽しむというより醤油の味を楽しんでいるように見えます。
以前、ある日本のテレビ番組で、「しょうゆをたっぷりつけて食べる食べ方がニューヨークスタイル」と紹介していた番組を見て思わずテレビの前で「違うっ!!」と叫んでしまいました。
さらに、あるカナダ人の友人から「なぜ醤油のお皿は小さくて平らなのか?これではディップしにくい。もっとコップのように深さがある容器にしたほうが良いと思う」と言われたことがあります。
見ていて気持ちが悪い食べ方なので、カナダ人と日本食を食べに行く時はいつも注意して正しい食べ方を伝えていますが、「ディップする」という考えが浸透しているのでなかなか正しい食べ方が伝わらず悩んでしまうことがよくありました。