ハリウッド映画「47RONIN」があまりにも間違っている件(笑) | JOYJOY〇JAPAN
ハリウッド映画『47RONIN』を観ました。
キアヌ=リーブス、真田広之、柴崎コウ、浅野忠信、菊池凛子、赤西仁など、
豪華すぎるほどの顔ぶれ。すごくお金がかかってそうだし、
「ちょっと観てみよう」と遅ればせながらレンタルビデオ店に。
「47RONIN」は2013年の作品で、興行収入はイマヒトツだった、というウワサでしたが、
YOUTUBEで紹介動画を観たとき、
「これは映画会社スシタイフーンと同じ香り・・・!」と別の期待をしてしまったのです。
この映画はハリウッド版の「忠臣蔵」ということで、
47人の志士たちが出てくるんですが、
冒頭でいきなりCGの妖魔みたいなのが出てくる。
赤穂浪士たちは逃げ惑うんですが、その中にたった一人、異国の風貌の志士が混じっている。
それがキアヌ=リーブスです。
この武士キアヌ、勇敢にも1人でこの妖魔に立ち向かっていく。
私、この妖魔が完全に海外風のモンスターなので、ちょっと笑ってしまいました。
まだ鵺(ぬえ)みたいな日本妖怪だったら、救いがあったのかもしれない。
海外のファンタジーゲームの画面としてみれば、きっとハイクオリティの部類でしょう。
最終的にめでたく討ち入りメンバーに選ばれることに。
ただし赤穂浪士メンツに認められるまでに、キアヌにはさまざまな逆境が訪れますが、
もうファンタジックすぎて、どこか忠臣蔵なのかまったく分からない(笑)。
「北斗の拳」に出てきそうな10メートル以上の巨人の化け物とか、
「進撃の巨人」バリの骸骨男とかが出てきます。
本筋を追い損ねてしまうほどの激しい脱線っぷり。
完全に洋ゲーの世界です。
あと、ファッションや建物や背景がいろいろとおかしい(笑)。
いちおう、日本らしく桜も咲いてるし、ノボリ旗も立ってますが。
柴崎コウちゃんのお着物、どうなってるの???
フードとか付いてますね。モコモコしてます。※柴崎コウちゃんはカワイイです。
あと、背景の山々がとんがりすぎです。全体の色彩も妙にカラフルです。
甲冑も装束も、日本のものではない。すべて、どっちかっていう中国寄りなんです。
でもココ、突っ込んだら負けかもしれない。
あくまでもハリウッドではファンタジーとして製作してるんですから、
忠臣蔵の解釈も自由でOKな気もします。
「石灯籠、巨大すぎない!?」
とかTVの前でニヤけるのもいい。視聴者の楽しみ方も自由です。
真剣に「日本はこんなんじゃない!」とか「もっと勉強して欲しい!」と怒る人の気持ちも
分からなくはないですが、私はわりとスキです(笑)。
「海外から見たら、日本ってこんなイメージなのか」と考えると楽しいし、
われわれ日本人だって、海外への思い込みってけっこう激しいハズ。
毎日のように山並を背景に
輪になってヨーデルを踊っているものだと思ってたんです。
人のことは言えないです。
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