「日本人の会社への忠誠心は異常かも?」と思う瞬間 | JOYJOY〇JAPAN
つい先日、TVで「ああ、いかにも日本人らしいな」と感じたニュースがありました。
点検か何かで止まった朝の通勤電車がなかなか動かず、
「大事な会議に間に合わない」と焦ったサラリーマンが、無断で電車から降り、
線路を歩いて会社に向かい始めたために、
そのほかの電車に大幅に遅れが出た、という内容でした。
そうまでして「会議に遅刻したくない」なんて、まさに典型的日本人。
悪い言い方では「社畜」と揶揄されるほどに、会社にたいして全力投球の日本人。
サボらない、有給は消化しない、育児休暇はとらない・・・。
海外からすれば、この日本人の忠誠心はどこか異常に感じられるみたいですね。
私は海外の働き方を知りませんが、日本で働いているときに、
「ああ、日本人ってやっぱり会社に対して尽くす民族なんだな」
と感じる瞬間が多々ありました。
雪のスリップ事故が目の前で起き、4時間以上立ち往生してしまいました。
会社についたのは結局午後1時を回っていました。
フラフラで会社に着いたら、なんと拍手喝采が起きたんです。
「えらいな、キミは!どんなに時間がかかっても会社に来るその気持ちが、
とにかく素晴らしいよ!」と上司からめちゃくちゃ褒められたんです。
ねぎらいのお茶まで出されたものの、その日は取引先も雪で全滅、
なんの意味もなく会社に定時まで居残り、仕事にもなりませんでした。
その日、会社には微塵も貢献していないのに、給料はしっかり支払われ、
あげく今までにないほど会社の人に褒められたんですが、
じつはその日は、雪の状況からUターンができなくて、やむなく会社に向かっただけの話。
「会社になんとしても到着する」、こんなことが日本ではほめそやされ、持ち上げられる。
なんともフシギな話です。
もしこれが海外なら、
「今日は取引先の社員も出社してないし、仕事にならないのでUターンして帰宅していいよ」
となるハズなんですね。
ところが日本では、”どんな犠牲もいとわず、会社にたどり着くこと”が立派とされる。
何だか変です。
会社は利益を生む場所なのに、日本ではまだまだ会社への忠義が持ち上げられる国。
合理的な海外からしてみたら、こんな日本社会って異常に映るんではないでしょうか。
日本に住んで、日本で働く私でさえもそう思うんですからね。