【日本ならではの遊び「金魚すくい」をやってみたい海外の若者たち】
金魚すくい。日本の縁日では当たり前にみられる光景ですが、
じつはコレ、日本独自の遊び。江戸時代に普及したといわれています。
金魚以外にも、「すくい物」として、他にスーパーボールをすくう遊びもありますよね。
でも、やっぱり「金魚すくい」は日本の夏の風物詩として、もっとも風流な気がします。
海外には、金魚すくいのような遊びがなく、
「ぜひトライしてみたい!」と考える人が多いようです。
でも、金魚すくいってホント難しい!
もちろんコツはありますが、小さい子供にとっては至難の業。
私も幼少時、何度もトライしましたが、せいぜいすくえたのは1匹まで。
(まれに、サービスで3匹くれる屋台もありましたが)
袋に入った金魚を持って、ワタガシを食べながら家に帰るのが夏祭りの醍醐味でした。
でも、隣では10匹以上の金魚を軽々とすくっている人もいたりして、
そのスゴ技に見入ったものです。
例の”すくい道具”は「ポイ」と呼ばれます。
この「ポイ」、和紙がカンタンに破れちゃうんですよ。ほんとに腹立たしい(笑)
でも和紙が破れても、枠のみで器用にすくい続けるツワモノも多い。
たくさん獲った人は、子供に分け与えたりしてました。
昭和の香りのする金魚すくい。日本ならではのものだと知ったのは、つい最近です。
【「全国金魚すくい選手権」の記録保持者がスゴすぎる!神業級】
金魚の養殖がさかんな奈良県大和郡山市では、町の発展を兼ねて毎年8月に、
『全国金魚すくい選手権』を開催しています。
金魚すくいって、いまやスポーツの位置づけなんですね、知らなかった!
団体戦・個人戦に分かれて金魚の獲得数を競う競技となっています。
現在の最高記録保持者は木村花菜さんという女性(2015年現在で17歳くらい)。
3分間で、なんと45匹!1分で15匹すくえる計算ですね。
こないだTVでこの神業を見ていたんですが、とにかくあまりにアッサリとすくっていく。
和紙だというのに、なんの恐れもない印象です。
和紙が破れてもスピードは衰えず、ノーミスですくい終えました。
金魚すくいをしに来日していたベルギーの若い男性4人に、
金魚すくいのコツをレクチャーしていましたが、
ポイの入水角度だとか、ポイの水中での平行移動だとか、
じつは金魚すくいには素人には分からないさまざまなコツがあることが判明!
でも、これが分かったからといって、この記録者の女性のように
サクサクと金魚がすくえるわけではないんですよね~。フシギ。
ベルギーの男性陣もかなりの苦戦の末、数匹すくうことに成功!
ホクホクしながら帰っていきました。おめでとうございます♪
金魚すくい選手権では、かなり細やかなルールの取り決めがありますね。
今度縁日にいく機会があったら、久々に金魚すくいに挑戦してみたいところです。
ただ、縁日の金魚はすでにストレスフル状態で、
家に持ち帰ると弱っていたり死んでしまったりすることも多い。
なので、かわいそうになって、ある年齢から金魚すくいをやめてしまいました。でも、大事に飼っていた友人のおうちの金魚は十数年も生きながらえ、
鯉の稚魚並(バケモノ級!)に成長していました。そういう金魚たちは幸せです。
いっぽう、縁日の翌日には、近所の川で金魚が群れをなして泳いでいたりもします。
金魚は赤で目立つので、川の中で敵に襲われて、きっと死んでしまうんでしょうね。
子供のすることなので、ある程度はやむをえないんですが、
やっぱり生き物なので、見てるとかわいそうになります。
ちなみに、縁日の金魚は見た目のいいものだけがより分けられており、
それ以外は殺処分されているのだそうで・・・。
悲しいですが、縁日の金魚の宿命なのかもしれませんね。
金魚すくいですくった金魚は、できる限り大事にしてあげたいものですね。
スポンサードリンク