映画『燃えよNINJA』~忍者ブームの先駆け映画がコレだ! | JOYJOY〇JAPAN
今は世界中で広く親しまれる日本のニンジャの存在。
しかし、その名が知れ渡ったキッカケの映画があります。
その名は「燃えよNINJA」。
1981年、アメリカで製作されたもので、
なんと、当時無名だったショー・コスギ氏が出演。
ケイン・コスギ氏のお父さんですね。東京都のアクション俳優さん。
「ハセガワ」という強い忍者の役で出演されています。
作中で滝つぼに飛び込むシーンを評価され、知名度を得ました。
つまり、世界で最初に”NINJA”として広まったのは、ショー・コスギ氏なのです。
キレのある機敏な忍者の動作が板についていて、この作品のみどころはソコ。
時代が時代なので、ストーリーは「なぜこうなった?」的な部分も多いです(笑)
なぜか忍者モノなのに、メイン舞台は日本でもアメリカでもなくフィリピン。
ショー・コスギ演じる「ハセガワ」は、主人公である白人男性「コール」の敵。
冒頭の舞台は海外(おそらくアメリカ)。
そこに忍者訓練所みたいなものがあります。
主役・白人男性「コール」は、外国人で初めての忍者免許皆伝を受けます。
コールは、忍者の心得である
「臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前」
の九字護身法(くじごしんぼう)を唱え、その解説を師の前で行います。
もちろん場所は、簡素なワビサビを感じさせる和室。
無事、九字護身法を唱え終えたら、立派なニンジャの誕生です。
皆で祝い酒を飲んでいると、日本人忍者の一人が、
「俺は認めんぞ!」と怒り、杯を割ってその場を去ります。
彼は忍者の血筋として正しい者だったのです。
それが、アメリカ人であり、血筋も正当でないコールに免許皆伝が授けられ、
プライドを傷つけられたのです。
(この展開、「47RONIN」の映画によく似ている)
そしていきなり、
舞台はフィリピンのとある農場へ飛びます。
コールには良き友人がおり、彼の家に滞在することになります。
友人は美しい妻を持っていましたが、夫婦仲は冷え切っており、
コールは友達の妻と良い仲に(ありえない)。
農場はうさんくさい輩の支配を受けており、立ち退きを迫られています。
ニンジャ修行でつちかったスゴ技で、敵を蹴散らすコール。
苛立ったチンピラは、日本からニンジャを雇い入れてコールにけしかけます。
それがショー・コスギ氏です。
コールは白い忍者装束、ショー・コスギ(=ハセガワ役)は黒い装束。
黒は分かるんですが、白だとめちゃくちゃ目立ちます。
すったもんだの末、最後は闘鶏場のようなリングで決着をつけることに。
ネタバレになりますが、ショー・コスギは負けて切腹。
死ぬ間際、コールに介錯を頼みます。
介錯をうまくやりおおせたコール。彼は立派な忍者になったのです。
・・・と、自分で書いておきながらストーリーがよく分からなくなってきました(笑)
スコールvsショー・コスギのバトルが妙に間延びしているので、
途中ちょっと早送りしてしまったほどです。特撮技術がまだ初期なので、
B級映画にも思えてなかなか楽しいのですが、
「ニンジャはそんなコトはしない!」とツッコんでしまうのは仕方ない(笑)
しかしこれがアメリカで絶賛され、ニンジャブームが巻き起こりました。
この映画には、しょっちゅう「礼」をするシーンが出てきます。
日本人はお辞儀大好きと言われていますが、
忍者のイメージからよけいにそう囁かれるのかもしれません。
個人的に、この映画に一言モノ申すとすれば、
「素晴らしいNIJYAは、親友の妻と良い仲にならないよ」
ってことですね(笑)というわけで、ストーリーは突飛すぎるけど、
ショー・コスギの忍者アクションはホレボレしちゃいます。おすすめ♪