色とりどりの折り紙は大人でさえも心ひかれてしまうことがある
日本の伝統文化の一つで、かつとても身近な存在とされているのが「折り紙」です。
新聞紙でも広告でも、どんな紙を使っても手軽に遊ぶことができます。
最近では100円ショップなどでも多種多様な折り紙を手に入れることができます。
私が子供の頃は、一色片面刷りの折り紙がポピュラーでした。
大人になった今でも折り紙売り場ではつい足を止めてしまいその柄の豊富さについ見とれてしまいます。
可愛らしい動物の絵が描いてあるものや、シンプルなストライプや水玉など、折り紙としてだけの用途ではもったいないようなカラフルなものが並んでいます。
中でも私の心を捉えて離さないのが「千代紙」です。
桜や梅といった花をあしらったものから、鯉や鶴などの生き物を描いたものまで一枚の絵を見ているかのような感覚になります。
その1枚を見るだけで日本の古き良き伝統や四季の移ろいを感じ何とも風流な気持ちにさせてくれます。
折り紙を折って遊ぶということはすっかりなくなってしまいましたが、それでもつい買って、コレクションしています。
折り紙の魅力をさらに高めているのはその「折り方」
単体でも十分美しい折り紙ですが、その魅力を更に際立たせているのが繊細な織り方ではないでしょうか。
日本だけに限らず、海外で生み出された織り方もありますが、日本の折り紙の技術は世界トップと言っても過言ではないと思います。
中でも誰もが最初に思い浮かぶであろう「折り鶴」。
おそらく一番初めに習う折り紙の織り方ではないでしょうか。
お見舞いなどで贈る「千羽鶴」という新たな文化も派生させた折り鶴には日本の良さが凝縮されているように感じます。
角と角を揃えて、開いて、また織って…そして首を織りこんで、尾をしっかりと、と一つ一つ行程を踏んでいくその所作に趣を感じずにはいられません。
またそれを教えてくれるのが往々にして祖母や母といった自分にとって身近な大人だというところも魅力の一つだと思います。
古き良きものを親から子へ伝える、日本に限ったことではないとは思いますが、代々伝えられる奥ゆかしさを感じます。
大人になるとすっかり「折り紙」というものに触れる機会も少なくなりますが、ちょっと売り場に立ち寄ってみてください。
日本が世界に誇る身近な伝統文化を感じることができるはずです。
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