振袖から浴衣まで捨てることなく生地を使っている日本の着物はまさにエコ! | JOYJOY〇JAPAN
日本の着物は反物と言われる生地で出来ていてとってもエコな衣類なんです。
今では、実際それ程活用されなくなっていますが 全く無駄がありません。
それって何か分かりますか?
着物は洋服と違って真っ直ぐに裁断されています。
生地を捨てるところが無いといっても過言では有りません。
襟も袖も身ごろも全て直線で裁ってあります。
衣服として使った後そのあと布団や枕などに使えると聞いたことがあります。
その上、少々の背の高さは”おはしょり”といって長さを調整できます。
絹で出来た振袖をもう着れなくなったり汚れた所ができてもそれ以外の生地をそのまま使えるということです。
帯も直線で出来ていて、仕立て直してそのままテーブルの真ん中に広げてテーブルセンターに使ったりも出来ます。
西洋ではパッチワークがありますが、洋服のように体形に合わせて切っているものは生地を捨てるところが多くなってしまいます。
また、再生して使うにも生地を小さくして使うしかないのでしょうね。
実際世界中で布が大切にされて来たのは同じなのでしょう。
動きと言う点では機能性にかけるのかもしれませんが 袴も同じく直線を使ってあり日本のもったいない精神が生きています。
現代では普段着なくなった着物ですが 洋服と全く違う個性を持った着物はそれだけで日本の風情を醸しだします。
国際的な場所では動きやすさを感じさせる洋服と違って、静を感じさせる着物の品〈ひん)は世界の注目を集めるのには充分だと思います。
日本主催の国際的な授賞式などでは必ずといっていいほど着物が登場します。
それと同じで浴衣は一般の観光客に手軽に着てもらえるものとして日本人にも外国の観光客にも好感を持って受け入れられています。
わざわざ自分の物を持っていかなくても夏には旅館で用意している所も増えました。
持って行くとなると、どうしてもシワが寄ってしまいます。やっぱり用意してもらったほうが嬉しいですよね。
できれば浴衣などは流行を作るのではなく、伝統の柄で多くの人に親しまれる物も作って欲しいなと思います。
そうすればもっと沢山の人が着る様になるのではないでしょうか?