海外からビックリされる?!日本の掃除当番は素晴らしいことがイッパイ! | JOYJOY〇JAPAN
日本の小・中・高等学校では放課後になると、生徒達が掃除をします。
つまり、掃除当番です。
これまで当たり前のように考えていた習慣ですが、私が世界各国を周ってみて驚いたことがあります。
それは欧米諸国のほとんどでは生徒達ではなく、清掃業者によって掃除がなされていることです。
つまり、子供達は授業が終わったら、そのまま下校してよいのです。
この違いは欧米と日本の学校に対する考え方によるものです。
そもそも欧米では学校とは勉強をするところであると考えられています。
他方、日本は勉強にプラスして、社会人になるためへのステップの場として、つまり社会勉強の場である意味合いがあります。
従って、日本では掃除当番を始め、集団登校や部活動など、集団行動や和を尊重する考え、協調性を育んだりする機会が多いです。
欧米では、子供達が社会性を身に付ける場として学校以外にも、日曜日の教会や地域のボランティア活動があるのも確かです。
また、欧米では掃除は家庭の躾と考えられているので、親が教えるものと考えられています。
モップがけや窓ふきなどの清掃は強い化学薬品を使うため、子供達には危険だという意見もあるようです。
ヨーロッパの身分制度も影響していて、一般社会においても掃除は清掃員がやるものと徹底されています。
ただ、社会人になって、自分の使った場所は自分で綺麗にする、掃除の行き届いた環境で仕事をする良さを感じられるのは、小・中・高校生だったころ、嫌でも掃除当番を経験したからだと思います。
その経験から家でもお手伝いをするようになるし、町内会の掃除当番も抵抗なく引き受けられます。
学生時代の掃除当番制を通じて、基本的な掃除の仕方、つまり、ほうきのはき方、雑巾の絞り方、ゴミの分別、整理整頓を学べたし、加えて、他の皆との協力の仕方が身に付いたと思います。
また、海外に出てみて、街にゴミが落ちていたり、トイレが汚かったり、図書館やプールでも本や用具を使いっぱなしといった、パブリック・スペースを奇麗にしなくてもあまり気にしないといった感覚があるのに驚きます。
これでは旅行者がウンザリしてしまうでしょう。
経営の神様と呼ばれる松下幸之助氏も、
「自分が使った場所を奇麗にするのは、当然のこと」
と、人間的修養として掃除を勧めており、やはり掃除当番は日本のよい習慣だと思います。