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日本の”おもてなし”の原点~茶室の狭い出入口のワケとは?

日本の”おもてなし”の原点~茶室の狭い出入口のワケとは?

cha1出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/

【日本の茶室の入口の狭さにビックリ!なんと約60センチ四方】

時代劇や寺社探訪系のテレビ番組をみていると、

よくちいさな庵(いおり)の茶室が出てきます。

私は日本に住んでるのに、一度も茶室に入ったことがないんです。

一度でいいから、あの狭い入り口から身をかがめて中に入り、

千利休の英霊(?)にオモテナシされてみたい。

でも、京都を訪れても、なかなか茶室って解放してくれませんよね。

あの狭さですし仕方がないんだけど、入ってみたくてウズウズです。

ところで、あの茶室の狭い入り口は「躙口(にじりぐち)」といって、

約60センチ四方の小さな引き戸になっていますよね。

子どもならまだしも、成人だと出入りするのに非常に苦労するサイズです。

あんな狭い出入口を設計した理由ってなんなのでしょうか?

rikyuu出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/

それは、あの千利休が、

茶の精神を意図的に表現したためと言われています。

【茶室=小宇宙であり、母の胎内でもある、神聖な空間】

cha2出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/

茶室の出入口は、普通では考えられないほどの狭さ。

でも、じつはそこに大切な意味があったんです。

茶室に入って茶をたしなむ人々は、身分に関係なく、

その門をくぐることで、頭を垂れ、腰の刀を外して外に置き、1人の無垢な人間として

この茶室という静謐(せいひつ)な空間に身を置くのです。

茶を味わうひとときは、貴人も平民も関係なく平等に向き合うことになっており、

どんなに偉い身分の人でも、あのにじり口を通るときには

平身低頭しなくてはなりません。

天下人も武家人も町人も区別なく、静かに茶をたしなむ。

それが茶の湯の礼儀であり、マナーなのです。

そのマナーを確認するための、あの「躙口(にじりぐち)、というワケなのです。

あの織田信長さえも、この出入口をくぐるときは、

身を小さくして通ったはずなんですね。想像すると、ちょっと面白い。

日本の茶室は、きわめて日本的な建築スタイルで、独特の文化です。

たった二畳ほどの簡素な小空間”茶室”は、

日本人の「おもてなしの心」の原点と言われています。



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