グアテマラで気づいた日本の礼儀のすばらしさ【お礼編】 | JOYJOY〇JAPAN
グアテマラ人は概ねフレンドリーで他の人に関心があります。
ですからすぐに会話が始まって親しくなれます。
日本では道で挨拶をすると不思議そうに見る人もいるし、知らない人と話すのは良くないと子どもにも教えることもあります。
身の安全を守るためには仕方のないことですが、それにしても他の人に関心を持たない人が多くなっているのも事実のような気がします。
年配の方が、昔と違って隣近所に誰が住んでいて何をしているのかも今はわからないと寂しそうに言うのもうなずけます。
他人との人間関係が希薄になっているというのが、今の日本の寂しいところかもしれません。
そんな人間関係が濃いグアテマラは魅力的な国です。
でも最近、日本の感謝の心を示す礼儀は大切だとつくづく思いました。
個人的に現地の人にプレゼントをしたり、食事に招くことがありました。
日本ではしていただいたことに対して、深くお礼を述べることや後日、再び会った時にもその時の感謝を伝えたりするのが礼儀です。
極端なことはさておき、お礼を伝えてくださると相手が喜んでくれたんだなということが分かって嬉しく思うものです。
多くのグアテマラ人はその場では喜びますが、その後再びそのことについてお礼を言うことはほとんどありません。
常識のありそうな大人であっても同じです。
送った品が届いたかを尋ねないと届いたかも知らせてくれません。
初めは不思議な感じがしましたが、いろいろな人と接して気づきました。
これが文化の違いなのだと。
悪気など全くないし、喜んでいるのだろうと思いますが、それを本人に伝えるという心と習慣がないのです。
店で買い物をする時、日本では店員が客に対してありがとうございましたと礼をのべますが、グアテマラでは客にありがとうという言葉はかけません。
なぜだか知りませんが、私はレジの店員のサービスにありがとうとお礼をのべます。
すると彼らは「どういたしまして」と上から目線で応対するのが滑稽です。
それと似たことですが、日本では来客者が帰るときに見えなくなるまで手を振ったりして見送ることがあります。
ガソリンスタンドや美容院やメガネや登録しに行った派遣会社でも見えなくなるまで見送ってくださるところもあります。
グアテマラでは友人が帰るときに、さようならの挨拶をするとだいたいドアを閉めて終わります。
これも文化の違いなのでしょう。
どちらが良い悪いはないと思いますが、私は礼節に関して日本の文化が素敵だと思いました。
心からの感謝は伝えないより伝えるほうがお互い気持ちがいいものだと日本の文化を再認識しました。
どの文化も良し悪しはあるものですし、100%グアテマラ人がそうだとは言い切れませんが、長期でグアテマラに滞在してみて気づいた日本の良いところです。