日本にレディーファーストは無い? | JOYJOY〇JAPAN
友人とラスベガスへ行ったときのことです。
ラスベガスへは日本人のみならず、各国からたくさんの旅行者が訪れていました。
そういう時って国民性がよくわかります。
世界的に有名なサーカス団「シルク・ドゥ・ソレイユ」の公演を観に来ました。
開場まで並んで待ちます。
日本人は列をなして並ぶことが「常識」です。
その常識が通じない国の方がたくさんいました。
「なぜ並ばなければいけないのか。
入場券があれば並ぶ必要がない」という考え方のようでした。
それでも結局、スタッフの方の指示に従って並んでいましたが。
そして、トイレの順番を待つということです。
日本人ならば、混み合うトイレでは順番に並びます。
体の不自由な方やトイレに間に合いそうもないお子さんにはお先にどうぞと譲る精神があります。
しかし、ここでも並ぶということは度外視。
順番を抜かして堂々と個室に入ろうとした人に対し、近くにいた方が注意をしたところ「用を足しにきたのだ、なぜ並ぶ必要がある」というようなことを言っていました。
東日本大震災の時、避難する際や避難所で生活をする方々が食料や衣料品、必要な物資をを手にするときに、みな列をなして順番を守りました。
それは日本人にとって常識です。
しかし、それが常識ではない国ではこの光景が称賛されたそうです。
日本の常識は素晴らしい事なのだと改めて感じました。
ラスベガスはアメリカ。
レディファーストの国です。
ホテルや街中でエレベーターに乗ろうとしたら、前に待っているアメリカ人の男性がドアを手で押さえて
「After you please(お先にどうぞ)」と言ってくれました。
商業施設やレストランに入るときでも、「「After you please」と言って先に入れてくれました。
そして女性に対してとても親切でした。
「レディファーストってうれしいね。日本ではほとんどない光景だね」と、友達と話していました。
ラスベガスから帰国の途に就く飛行機での出来事です。
乗り継ぎでカリフォルニアから日本着の飛行機に乗り換えました。
座席へ着く際、アメリカ人とおぼしき男性は「After you please(お先にどうぞ)」と狭い通路へ行く際譲って下さいました。
しかしながら、通路をふさぐ男性の軍団が。
もう、我が物顔で荷物を入れたりデカイ声で話をしています。
私の母国語で話をしています。
日本人のおやじたちの集まりでした。
別に、レディファースト精神を持てとは言いませんが、女性が荷物を持って通路を通ろうとしています。
他にも通路を通りたい方がいます。
それに気づかないのでしょうか。
ようやく通れて座席に到着。
手荷物を棚に置こうとしたら、少し背が低い私は背伸び状態で入れていました。
すると、私の肩をたたく人が。
日本人でもアジア人でもない男性、欧米系でしょうか。
その男性が代わりに棚に荷物を入れて下さいました。
日本人には「レディファースト」という精神は全くないですね。
それが日本人の悪い面といいましょうか。
レディファーストをしてほしいわけではないけれど、ある程度の気遣いをする気持ちが必要なのではないのかなと思いました。
東京オリンピックを控え、今後、日本への海外旅行者増加の際の重要ポイントの1つとなるかもしれません。