着物を着ると別人になった気分!
私は着物が好きなので、若い頃から機会があればできるだけ着物を着るようにしてきました。
成人式の時にはもちろん振袖を着ましたし、大学の卒業の時にも着物、友人の結婚式や親族のイベントなどの時にも着物を着ました。
家族のものに
「これだけ着物を着倒している人も珍しいよね」
と言われるほどです。
祖母も母も昔気質の人でしたので
成人した女性がそれなりに着物を持つのはたしなみ
と考える人でした。
ですので成人式や結婚の折には当然のように着物を持たされたものです。
子供のころはそんな二人の気持ちがわかりませんでした。
あんな動きにくくて面倒なもの嫌だな、くらいにしか思っていなかったのです。
しかし、なぜか年齢を重ねると着物の持つ良さがわかるようになりました。
まず、何をするにも動きがゆったりとします。
自分で言うのも口幅ったいのですが、少しだけ優雅な動作になる気がします。
それと、常に固い帯に締めつけられているためもあるかもしれませんが、背筋がピンと伸び、表情までいつもと違って引き締まったような感じになります。
そんな自分の変化が自分でもおかしいと感じます。
ですが、急に雅な別人になったような気がしてなかなかに気に入っているのです。
着物を着るのは手間がかかるが、それもまた贅沢
着物を着るには下着から襦袢から様々な種類の紐、半襟、と何種類も重ね合わせて一つの形を作らなければいけませんので、手間も時間もかかります。
髪型や化粧もいつもと違ったものにしなければいけませんので、これまた大変なのです。
しかし、それだけに出来上がったときにはほっと一息、
ひとつの作品を創り上げた
という達成感があります。
これだけ大変な手間暇をかけて装っても、晴れの姿でいるのは一日だけ、夜になれば家で解いてしまいます。
なんだかもったいないなあという感じもしますが、僅かな間だけお金と時間をかけて着飾るのも、それもまた贅沢という気がします。
生活の中で着物を普段着にしている方もいるようですが、なかなか見かけません。
忙しく動き回っている方が多いですし、着物をゆったり着る時間の余裕がある人の方が今は珍しいでしょう。
しかし、そんな世の中だからこそ着物をきるのです。
たまに着物を着たときの、あの普段とは別の時間が流れているような感じを味わうために、これからも積極的に着たいと思います。
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