【根付】ちまっとした精巧なモノが好き!江戸時代からのDNAかも? | JOYJOY〇JAPAN
根付(ねつけ・ねづけ)って一体なんだろう?
よくTV「なんでも鑑定団」にも出てくるし、京都や城下町のお土産やさんでも見かけるけど、
その用途ってじつはよく知らなかったりするんですよね。
キーホルダーみたいに組紐がついてるんだけど、和装以外で使うシーンってあまりない気がします。
最初に根付の存在を意識したキッカケは、美術系マンガ『ギャラリーフェイク』でした。
作中で「根付」の素晴らしさについて語っているシーン。
すごく印象的だったんですよ。日本が海外に誇れる、すごく身近な工芸品。
じつは現在の携帯ストラップも、この根付が変化したものとされています。
江戸時代のころの根付の使い方って、こんな感じだそうです。
煙草入れや印籠入れなんかの小物入れを腰につけるとき、
引っかけるための道具として(腰ひもの上の丸い部分が根付)使われたのだそう。
で、ここで日本人らしさ炸裂。デザインや素材にとにかくこだわる。
使いやすさだけでなく、粋な遊び心を加えて、さまざまなモチーフを作った結果、
素晴らしい芸術的根付が出来上がったということなんですね~。
たしかに、日本人って小さくて細かい手作りの品物に興味を示します。
なんででしょう?DNAなのかなぁ?
ちまっとした可愛らしく精巧なものが大好きな民族って気がします。
犬の根付。なんとも面白い風情です。
江戸時代の人たちは、着物の腰に好きな根付をつけて、
オシャレを競ってたのかもしれませんね。
素材もさまざまで、上質のものは象牙、ツゲ、黒檀などなど。
ただ「腰につけた小物入れが落ちなければいい」という実用性重視のものではなく、
デザインを楽しむために着けるようになり、どんどん複雑なカタチが作られるようになったのだそう。
根付のかたちは自由。決まりごとはなかったようです。
中には上のような細長い「差根付」も。すごいツヤ感!
細かい装飾が施されています。
これなんて、打出の小槌かと思いきや・・・
中に仙人みたいなおじいさんが!
これは「からくり根付」というそうです。
浦島太郎伝説?玉手箱を開けているようなしぐさ。面白い!
現代でも根付文化は生きていて、和装小物として発展を遂げています。
ハスの葉にカエルの乗った根付。リアルで愛らしい!
こういう職人技が光る小さな彫り物って、なぜか手にいれたくなる。
コレクションしている人も多そうですよね。
金魚もいいですね~。夏の浴衣につけたらきっと粋でしょう。
こういった季節感を表すモチーフものにもココロ惹かれます。
ほかにもスワロフスキー根付など、現代風の根付が続々登場中。
お守り根付や干支根付など、プラスαの機能がついた根付も人気。
古くから伝わる日本の伝統工芸品「根付」。
もっと見て知って触れて、その歴史を味わいたいものです。