今京都で行くべきは二条城!唐門修理を終えて極彩色に | JOYJOY〇JAPAN
2013年に修復を終えた、京都の中央区にある二条城。
金閣・銀閣はもちろんステキだけど、日本人としてココは押さえておきたい。
世界文化遺産であり、日本の誇る名城ですが、中でも今アツイのが
絢爛豪華なこの二の丸御殿の唐門(からもん)。
唐破風(からはふ)と呼ばれる屋根の変わった造りが特徴ですが、
やはり金具などの取り換えで輝きを放っている金具の彫刻を眺めるのが
今現在の唐門の楽しみ方。
ちなみに、”唐”と呼ぶからには中国由来と思われがちですが、
日本特有の屋根です。ちょっと変わっているから”唐門”と呼ばれます。
たしかにちょっと外国風ではありますね。
修理ビフォー・アフターを比べてみると・・・
こんな感じ!全体的にキラキラが増して、往年の輝きを感じさせます。
どこかどう変わったかお分かりでしょうか。
まず屋根の葺き方が変わっていますね。そして飾り金具、彫刻の部分などが
まっさらに生まれ変わっています。
二条城内部は写真撮影NGなんですが、この門についてはOKなので、
ふたたび時代を経て色が褪せてしまわないうちに撮影に行くのが吉かも?
日本の寺社仏閣は組木造りのものが多いですが、
木端(こば・木の断面)があらわになる場合には、
金の装飾で覆いを付け、装飾性を格上げするとともに、
木の保護の役割も果たすそうです。なるほど!
そして、接着剤にはよく漆が使われますが、
これは日本の気候風土を考慮した上での工夫なのだそう。
湿気の多い日本では、水気を含めば含むほど硬化する漆を接着剤に使うことで
より強固な建物を目指しているのだとか。先人の知恵とは、まさにこのこと!
この細かい金具の装飾や彫刻・・・うっとりしてしまいますね。
実際にはこんな間近で拝めませんので、下から見上げることになりますが、
ひとつひとつ手作りで彫刻されているからスゴイ。
気が遠くなるような作業の積み重ねで、この豪華な金装飾が作られています。
まるで機械で作ったかのよう。匠の技です。
色鮮やかな立体彫刻は木製で、削り出しです。透かし彫りになっていて、
オモテ面で動物の正面を表しているなら、ウラ面は動物の背中側が表現されているそうです。
なんという職人技。
そうそう、以前ニュースで話題になりましたが、
菊の御門金具の下に「葵の紋」が隠されていたとのことでしたね。
大政奉還に深くかかわる二条城の門で、こっそり下敷きになっていた徳川家の葵紋。
これはどういう意図が込められていたんでしょうか。
葵の紋の取り外しが困難だったためか、
それとも・・・?と憶測してしまいますね。
誰の指示で、誰の意思でこうなっていたのか、とても興味深い。
歴史のロマンです。
ほかにもこの唐門、格天井(ごうてんじょう)など日本の技術の粋が
ぎゅっと詰まった建築となっています。見どころ満載ですね^^