日本のお正月といえばおせち料理! | JOYJOY〇JAPAN
今年も残すところ3ヶ月をきり、またお正月がやって来ます。
日本のお正月の風習としておせち料理を食べるという風習があります。
最近ではデパートや仕出し店、料亭などにあらかじめおせち料理を注文し、大みそかに配達して貰ってそれをお正月に食べるという家庭が多くなっていますが、かってはほとんどの家庭でおせち料理を作っていたものです。
大みそかに作ってお正月にそれを食べるというのは、そもそもおせち料理は主婦のお正月における労働を軽減するために作られるようになったものと聞いております。
お正月には家族はもちろん、家から出て行った兄弟やその家族、それに年始のための来客があり、それらの方をもてなさなければいけません。
それをするのは主としてその家の主婦、お嫁さんなのです。
しかし、大勢の方をおもてなすためのお料理を作るのは大変な重労働です。
お正月におけるその重労働から主婦やお嫁さんを解放しゆっくりしてほしい、そのために前もってお料理を作っておき、それでもって家族が食す、来客をおもてなしする、それがおせち料理の始まりと聞いております。
自らの経験を申し上げますと農家だった我が家、毎年大晦日に祖母と母がほぼ1日がかりでいろいろな種類のおせち料理を作っていました。
それをお正月に家族で食べます。
そして年始に訪れた父の兄弟、その子供たちにもそのおせち料理をふるまいます。
さらには訪れた親戚、隣近所にもふるまいます。
この方達に一々その場で作っていたら大変なことです。
よその国の風習は知る由もありませんが、何と日本人の奥ゆかしい気持ちが現れた風習ではありませんか。
もちろん当日にもお皿、お酒の準備とか、あと片付けとか主婦やお嫁さんがすることはありますが、それでもお正月の労働はかなり軽減され、皆と一緒にゆっくり過ごせる感じはします。
現在では実際におせち料理を作っている家庭が少なくなっているので、主婦、お嫁さんの労働の軽減というよりはその風習だけが残っているようですが、それでもその風習だけでも残っていることは日本らしいということでしょうか。