小さな東国・日本

日本食レストランで提供されているお茶は相手への気遣い・おもてなしの心

日本食レストランで提供されているお茶は相手への気遣い・おもてなしの心cha

お茶が無料で提供されるのは日本だけだった

海外のいろいろなところに行きました。

しかし、お食事をする時にお茶が無料で提供されるのは、私の経験した限り、日本だけでした。

アジア諸国では食事をしながらお茶を飲む習慣があるところが多いですよね。

中国もそうでしたし、シンガポールもそうでした。

脂っこい食事に、さっぱりしたお茶は美味しいものです。

でも、お茶はオーダーするもので、無料で飲めるところはなかったように記憶しています。

もともと日本食は緑茶があうものですが、食前と食後にお茶を変えたりする習慣も日本ならではかと思います。

食後にさっぱりとしたほうじ茶を飲むと、お口の中がすっきりしますよね。

こうした食文化に根付いたお茶ですが、海外の日本食レストランでも必ずお茶を出してくれました。

一緒に入った外国人の友達は、オーダーしていないのにお茶が出てきたとびっくりしていました。

これはいくらなのか聞いてくる友人もいました。

無料だというと、皆口をそろえて驚いたと言っていましたね。

お茶を出すことは日本人の気遣いやおもてなしの心のあらわれ

日本食レストランで席についたとたんお茶が提供されるのは、日本人の私たちにとってみればいわば当たり前のことです。

しかし、それが外国の方からするととても珍しいことのようです。

いらっしゃいませ

の気持ちがこもった、いわゆるおもてなしの心が形になって表れたものなのではないしょうか。

私たち日本人が至極当然に受け取っていたものを改めて見直すきっかけになりました。

それに加え、食後にお茶を淹れ変えてくれる心遣いも、外国人の彼らにとっては大きな驚きのようでした。

確かに食事中にぬるくなってしまったお茶では、口の中がさっぱりしません。

湯呑にお茶が残っていても、わざわざ新しく淹れた熱いお茶を注いでくれる。

しかもそれが無料だというのは素晴らしいサービスだということでした。

確かに、他の国や他の国の日本食以外のレストランでそういったサービスを受けたことはありません。

お茶は人の心を和ませるものです。

そういったものを大切にし、敢えて無料でお客様に提供する心遣いこそが日本人の気づかいやおもてなしの心なのだと思いました。



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