【美術館の放出品!なにこれ?何に使うモノなのか?】
とある美術館が惜しまれつつ倒産した際、
その美術館にゆかりのある方から頂いた美術品。買ったらかなり高いそうですが、
気前よく無料で譲って下さいました。ありがたし。
で、我が家にずっと置いてあるわけなんですが、
いったいこれがなんなのか、誰も知らない。謎の物体Xです。
「かなり貴重で、神がかり的な物らしい」というコトだけ判明している。
日本古来の工芸品のようなんですが・・・?
木製で、朱&金箔塗りになっている。パカッと半分に割れる。
何かの容器なんだろうか?見当もつかない。
文字や紋章らしきものもあるんだけど、何なんだかまったく分からない。
でも、ものすご~く気になる!神がかったモノ。
たしかにそういう雰囲気はあります。儀式っぽい感じ。
というワケで、ネットであらゆる検索ワードで調べまくりました。
「木製 神事」とか「呪術 日本 道具」とか、「朱塗り 貝」とか。
そして、さまざまな画像検索でやっと判明したんです!
【どうやらコレ、「風炉用の香合(こうごう)」らしいと判明!】
たしかなことは分からないんですが、
おそらくこれ、「香合(こうごう)」という仏具かつ茶道具らしいんですよ。
数年来の謎がやっと解けました。
「香合」って私、初耳ワードなんですが、
お茶の席で焚く香木(こうぼく)を運ぶ/保管する器の役割だったり、
お焼香を入れる器の役割だったりするそうです。
日本人だけど、そういう器があったことを初めて知りました。
茶道や神事にかかわる方にとっては、ありふれたものなのかもしれません。
頂いたこの香合、なぜか金銀のペアになっているので、この点もかなりナゾでした。
結婚の儀式に使われるのかな?とか、いろいろ推理してたんですがハズレ。
茶の湯では、季節によって香の種類を使い分けるそうで、
11月〜4月は練香(れんこう・固形にした香)を香合に入れて用い、
5月〜10月は香木(沈香、白檀など)を用いる、という決まりがあるそうです。
で、この香合は木製(漆器?)ということで、
5月〜10月専用の<風炉>という野外用の茶道具だったようなんです。
出典 http://item.rakuten.co.jp/imayashop/kougou-127/
この香合という道具、素材や作者によって、価格がピンキリになっています。
千円台から買える物もあるんだけど、モノによっては超高額だったり。
出典 http://item.rakuten.co.jp/otyanookadaen/t1-kgou-i/
これ、ちょっと我が家にあるものと似てる。「木魚香合」というそうです。
たしかに木魚っぽいですよね。もしやコレと同じモノかもしれない。
出典 http://item.rakuten.co.jp/imayashop/kougou-23/
香合って、「根付」と同じくアソビゴコロを感じるモチーフが多い。
これなんてセミです。初夏に使ったんでしょうか?風流ですがちょっと怖い(笑)?
セミ、まっぷたつです。
出典 http://item.rakuten.co.jp/imayashop/kougou-164/
おみこしの香合。どんなモチーフでもOKっぽいです。
ほおずきの実、屋形船、鼓、俵、うちわ、三日月、しゃちほこ、河童など和風のモチーフのほか、
クリスマスツリーや聖書、エンジェルなど海外モチーフもたくさん。
見ていてワクワクしちゃいました♪
さて、我が家の香合はどういうふうに使ったらいいのかな?
お正月にでもうやうやしく床の間に飾るとしましょうか。
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