【東京駅構内で手に入る!人気の『印伝グッズ』がとにかく美しい】
印伝(いんでん)。
日本が誇れる伝統工芸品です。鹿革の上から、漆(うるし)で模様をつけたもの。
鹿革に漆をプラスするって、ちょっと斬新な組み合わせだと思いませんか?
漆って、そもそも器などを彩るものだと思い込んでたんですが、
革に漆で細工ってできるものなんですね~。独特の風合いに感動してしまいました。
東京駅をブラブラしていたら、お土産コーナーに印伝小物が沢山並んでたんです。
バッグやお財布だと、さすがにサイズによっては値が張るものもあるんだけど、
雑貨小物系だと、気軽に手が出せる価格帯。
触るとヒンヤリと冷たいんだけど、体温が革に移ると、しっくりと手になじんでくる。
造りがものすごくイイです。歪みや縫製ミスなんてまったくない。
うっとりしてしまうほどの芸術品です。
上は印鑑ケース(男性向け?)。親切に朱肉つきです。
漆の模様のところはツヤツヤしていて、プックリ盛り上がっている。
不思議な手触りです。こんな素材の和小物に出会うのは生まれて初めて!
落ち着いた色柄がたくさんあって、どれにしようかかなり悩みました。
周りのお客さんも印伝の魅力にとりこだったようで、
印伝コーナーの周囲は押し合いへし合い。
東京駅内にこんなステキな和小物が売られていたなんて、気づかなかったです。
今、印伝小物はすごく注目されている和雑貨。
話題の旬アイテムなんです。若い人から年配の方まで大人気。
とにかく品質がスバラシイ。きっと手にすると誰もが欲しくなる風合い。
こちらはキーケース(女性向け?)。
トンボ柄と迷ったんですが、ちょっとゴシックなえんじ色×黒バラが珍しいので
思い切ってこの柄をチョイス。派手柄ながら落ち着いた印象です。
革はしっかりしていて、最初は固く感じるかもしれませんが、なじんでくると
柔らかく手肌にフィットしてきます。傷みにくく丈夫。
さて、印伝のすばらしさは直に手に触れて感じられたんですが、
印伝のことはまだ何も知らないので、ちょっとここで学んでみたいと思います。
【総本家は甲州の「印傳屋」さん。天正時代創業の歴史ある伝統技】
出典 http://www.cooljapanpress.com/topics/inden_ya/
戦国時代の武将の服や7、江戸の粋人たちの服を彩ってきた、
甲州(山梨県)発祥の皮革工芸品『印伝(いんでん)』。
創業400年という歴史ある工芸技術ですが、
職人さんの数は、残念ながら減ってきているのだそう。
印伝の創始者とは、「上原勇七」とされています。
創業当時は、戦国時代まっただ中。「上原家」は武将の血筋で、
この印伝は当初、武具として作られていたそうなんです。
現代の印伝と同じ技術は、当時はまだ開発されていなかったようです。
ただ、鹿皮に漆をすりこんで模様を付ける、という点は現在と同じなのだそう。
完成まで時間と技術を要したこの印伝づくりには、まさに匠の技が必須だったようです。
出典 http://www.cooljapanpress.com/topics/inden_ya/
当時の人気の柄は、このトンボや小桜。
東京駅内にも、この印伝柄のアイテムがたくさん並んでいました。
かわいらしさの中にも、力強さのこもった造りと柄。
日本的ながら、斬新さを兼ね備えた先進的なデザインに感じられます。
技術面は進化しつつも、伝統はきっちり守り続ける印伝職人のグッズたち。
現在はニューヨークに進出し、世界的人気を誇っているそうです。
この甲州の印伝屋総本家の正式名称は『株式会社 印傳屋上原勇七』。
ホンモノの和の工芸品の良さを味わってみてください。
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