日本刀入門のおすすめ本!宝島社『日本刀の本』にホクホク | JOYJOY〇JAPAN
きっと日本刀マニアの方って全国にあちこちいらっしゃると思います。
本物のお刀収集家の方、模造刀ファンの方、そして、
刀の部位や切れ味、抜刀術、刃の鍛え方などなど、
日本刀へのこだわりって細かく枝分かれしそうですよね。
私自身は、刀身そのものを鑑賞するのが大好きなタイプです。
お刀の展示などを見つけたら、たまらず展示場に飛び込んでしまうほど。
ただ、日本刀知識はさほど持ち合わせていないので、
こういうお刀の写真本を眺めてはホクホクしています。
宝島社から発行のムック本、『日本刀の本』(直球)。
大判フルカラー。写真がたくさん掲載されていて、
お刀展示に目のない私には、ワクワクを禁じえない一冊です。
中二病と言われてもいい。むしろ中二感を心ゆくまで堪能したくなります。
いきなりページをめくると「第壱部 名刀を詠む」ときました。
この【天下五剣(テンガゴケン)】の目次だけで満足してしまいそうです。
◆御物「鬼丸国綱(オニマル クニツナ)」
◆国宝「童子切安綱(ドウジギリ ヤスツナ)」
◆国宝「三日月宗近(ミカヅキ ムネチカ)」
◆重文「数珠丸(ジュズマル)」
◆国宝「大典太(オオテンタ)」。
強そう・・・!(名前だけで斬れそう)
ちなみに天下五剣とは、室町時代頃からの名刀五振のことです。
『名刀百華』というお菓子付きの本です。
ミニチュアおもちゃですが、フィギュアとの相性バツグンだそう!興味のある方はぜひ。
刀愛好家の方の中には、鍔(つば)に多大な興味を抱く人も多いことでしょう。
刀の鍔という一見マニアックな部位ですが、装飾が非常に多彩で面白く、
海外コレクターにも人気の高い部品です。
室町時代ごろまでは、日本刀には鍔がついていなかったそうですが、
大阪夏の陣あたりからは、下級武士の刀に至るまですべてが鍔付き刀になった、とのこと。
鍔の一番の目的は、「鯉口(こいくち)を切る(鞘から刀を抜き取る初発動作)」ため。
よく武士もののドラマや映画で、敵と遭遇した際に「チャキッ」という音をさせて
腰刀の抜き身の準備をしますが、あれこそ「鯉口を切る」音。
あの動作&音、日本刀LOVERSとしてはたまりませんよね。
非常に芸術性の高い貴重な部位といえます。
素材はあらゆる金属(ときに金無垢も)、時代によっては革や牛角素材だったりしたようです。
そして、時代とともに斬り合いのカタチが「抜き打ち」メインになるにつれ、
この鍔も厚みやサイズ、重さが小さく、軽くなる傾向にありました。
そういえば鍔迫り合い(つばぜりあい)という剣術用語もしっかり現代に残っていますね。
実際には真剣で鍔迫り合いになることはまずなかったとのことですが、
日本のアニメや漫画などでは、鍔元で刃を受け、せめぎ合うシーンはよく見られます。
ああいった刀での死闘シーン、個人的に非常に浪漫を感じます。
でももし、真剣の刃をこの鍔で受けたらどうなるんでしょうね?強度的に無理なのかな?
いろいろギモンが頭に浮かびますよね^^