土用の丑の日とは?年に何回もあるみたいだけど・・・? | JOYJOY〇JAPAN
「土用の丑の日だから、今日はウナギにしようね」と大人が言うのを聞いて、
「牛の日なのにウナギ?なんで?」と子供心にフシギに思った人は少なくないはず。
そして、「土用の丑の日って何?」と尋ねても、「そういう日なのよ(笑)」と
ごまかされたような気がします。今振り返ると、当時の大人もよく土用のことを
分かっていなかったんですね。そして、大人になった自分も今、
「土用って何?」と思っている始末です。
意外とイベントの由来って、楽しむ本人も詳しく知らないものですよね^^
さて、”土用の丑の日”と聞くと、夏バテ期の食が落ちたころに精を付けるために
ウナギを食べる、というイメージです。だから、土用の丑の日=夏のイメージ。
ところが、先日カレンダーを見てみると・・・
2017年1月17日も”土用”になっている。
こんな極寒の時期に”土用”の文字。ちょっと違和感があったので、
土用について今さら気になって調べてみました。
中国の「陰陽行説」の思想によると、
この世(万物・宇宙)は『木・火・土・金・水』の5つの要素で構成されているそうです。
そして、四季を「春=木、夏=火、秋=金、冬=水」と仮に当てはめると、
”土”が余ってしまうことに。というわけで、
「じゃあ、四季の合間合間に”土”を入れよう」となり、
各四季の終わりの短期間を”土”の期間と定めました。
それで、”土用期間”は年に4回訪れるのです。
じゃあ”丑の日”とはなんなのか。それは、十二支の”丑年”のことです。
12の動物の日は、各日付にも用いられます。というわけで、
じつは我々は普段知らないだけで、12日周期で丑の日を迎えているんですね。
土用=季節の変わり目の18日間のこと、丑の日=12日周期に訪れる日のこと。
これが重なると土用の丑の日になるのです。
(また”土用”と言われるだけあって、土用期間は土葬などを慎む習慣があったようです)
さて、ではなぜウナギを食べるのか?
これには諸説あって、
◆平賀源内が当時売れ行きの悪かったウナギの売り出し日に丑の日を当てはめたという説
◆ウナギは夏疲れした体を丈夫にする説
◆丑の日の”う”の字のつくものを食べるとよい説
などさまざまです。
なんにしても、現代のXmasやバレンタイン、恵方巻などと同じように
元々の意味をよく知らなくても、国民が季節感を強く感じることのできる風物詩です。