【姫路城に足しげく通う私。平成の大修理のもようを見学】
姫路城。何度眺めてもウットリします。
よくこれだけのお城が残ってたなぁとその規模にいつも感心しますが、それって
姫路城では1度も戦闘が行われなかったためなんですね。
見るからに強固なお城だったために、誰も攻め入ろうとしなかったのかも???
ところで昭和の大修理は1935~1950年、平成の大修理は2009~2015年。
だいたい50年目安で修理を繰り返す予定ですが、
今回の平成の大修理では、昭和の大修理のときと材料が違い改良されているので
もしかしたら100年くらい長持ちするかも?なんて言われています。
時代が変われば、左官屋さんの材料もよくなって、お城も長持ちするのですね。
そして、50年ごとに修理となると、左官職人さんはふつう、
人生のうち1度しか修理に参加できません(参加できる人もいるかもしれませんが)。
なので、姫路城の修理に参加できることってすごく名誉なことなんですね^^
私も姫路城を愛する一人として、
平成の次の大修理を生きて拝むことはできないでしょうから、
「これは絶対この目でみておかなきゃ!」と頻繁に姫路城周辺をウロウロ。
そしてイキオイ余って、修繕工事の開始直後にお城を訪れたら、
まだ職人さんが1人も入っていなかった、という痛恨のミス。
けっきょく修理の様子はTVで眺めることに。どうりで空いてたワケです。
【だんだんと足場に囲まれていく姫路城の姿】
足場が組まれ始めたとき、「当分姫路城とお別れか・・・」と
さみしい気持ちになったものです。でも覆いの幕に姫路城の絵が描かれるというので
同時に楽しみでもありました。
クレーンはお城の地面を傷めないよう、土台をわざわざ組んでから搬入したそうです。
クレーンが運び込まれるのだけでかなりの日数を要しました。
念には念を、という感じ。大事に大事に作業しているのが伝わってきました。姫路城を東側からのぞむ。
ちょっと大きな鳥ケージみたいに見えますね(笑)
これが幕に描かれた絵。ちょっと色が薄いのが惜しかったかな?(笑)
これも修理期間だけの貴重な外観。
エレベーターで天守閣を間近に眺められました。
ドローンでもなければ絶対に見られない光景。肉眼で拝めて幸せ・・・^^
(でも職人さん0人・・・フライングしすぎました)
エレベーターからは降りられません。ガラス越しに細部を眺められました。
やっぱり修理後の天守閣と比べると、かなり傷んでいる感じ。
阪神大震災やスーパー台風も経験したお城ですから、当然かもしれません。姫路城は遠くから眺めるもの、と思い込んでいるので
これだけ間近だと、「いつものお城」とはなかなか思えませんでした。
瓦1枚1枚もこんない巨大だったのか・・・と驚きイッパイです。
瓦の葺き替え作業を見ようと姫路城をもう一度訪れましたが、
○時間待ち状態になってたので、2度目の観覧はかないませんでした。
平成大修理に携わった職人さんも、それを眺める私たちも、
次の修理のときにはこの世にいないかもしれない。
それを思うと、なんだかしみじみしちゃいました。お城の歴史は長いけど、
人ひとりの一生は短いなぁ・・・と。
姫路城は勇壮さでも魅せてくれる一方で、そんなことも我々に教えてくれます。
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