海外の人に喜ばれる「和グッズ」
日本らしさをより感じることができる
海外の方は、よく「日本人は繊細!」と言ってくれますね。
それは一つは、日本製の物の精巧さを指しているのだと思います。
しかし、私は、それだけでないと考えています。
彼らと交流をもっていると、日本人の細やかな心遣いをも褒めてくださっているなと感じることがよくあります。
日本に旅にきた海外の友人たちにプレゼントするものとして、私は日本の『和グッズ』を贈ることが多いです。
そして、みんなが口をそろえて、喜び、好んでくれるものとして、次のようなものがあげられます。
それは「扇子」と「お香」です。
彼らは暑いと感じた時には、エアコンや扇風機などの無機質な機械を使います。
もしくは、身近にたまたまあり、手にしたクリアファイルやノートで仰ぐという感覚があるそうです。
ですから、暑さをしのぐために「扇子」を持ち歩く日本人の姿に驚くことが多いそうです。
また、この扇子は団扇とは違い、コンパクトにおちたため、鞄の片隅に入れて持ち運べるという便利さがお土産などの人気の一つです。
驚く彼らに、扇子は涼むためだけではなく、照れたときに表情を隠したりするのにも用いられることもあると伝えました。
すると、表情をオープンに出す彼らにとっては更に衝撃だったようです。
日本の控えめな風流さを感じることができる「扇子」と「お香」
今の私たちは扇子を日常でも用いますが、平安時代などは扇を用いていましたね。
そして、その扇に「自分」の存在を伝えるためのお香を焚きしめるなどしていたと言われています。
声に出して自分の存在をアピールするのではなく、相手の五感に問いかけるような日本人の繊細さがそこでもうかがい知ることができます。
今は西洋文化の影響で、シュッと一吹きできる香水が日本人の若者の間でも人気です。
香水はつけたときに周囲にもガツンと匂いが届きますね。
それに対して、日本のお香は、ゆっくりと時間をかけて部屋中に染み渡ります。
そして、そこで暮らす人々にもいつしかその香りは染み込んでゆきます。
現代を生きる私たち日本人もそうですが、ゆったりとする時間を楽しむものとして「お香」はおすすめの一品だと思います。
彼らに
「お香を扇子に焚き染めるのは難しいけれども、扇子に香水を少しふき、仰ぐことで間接的に香りをほのかに楽しんでください」
と伝えると、日本の控えめな風流さに感心してくださいます。
スポンサードリンク