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【百人一首】坊主めくりの蝉丸ルールが鬼すぎる!でもじつは人気者♪ | JOYJOY〇JAPAN
<これやこの 行くも帰るも分かれては 知るも知らぬも逢坂の関>。
蝉丸が詠んだ百人一首の句です。
この逢坂(あふさか)とは、現在の大阪のことではなく、京都と滋賀の間にある関所のことを指します。
この逢坂という地は、京の都に出入りするものが行き交う場所だったため、
蝉丸はこの様子をみて、
「知らぬ者同士も、知り合い同士も、みなここで出会い、別れるのだなぁ」
と詠嘆しています。
ところで、この蝉丸って人物、じつは謎だらけなんです。
生没年不詳、しかももともとは物乞いだったとか、乞食だったとかいうウワサもある。
だけど琵琶の達人だったとか、天皇の子だったとか諸説あり、
真実は分からないまま。盲目だったというウワサも。
「百人一首は苦手」という人も多いでしょうが、
誰にでも楽しめる百人一首あそびといえば、
やっぱり「坊主めくり」でしょう。シンプルながら、かなり盛り上がる遊びです。
私も人生初の百人一首は、やっぱり坊主めくりでした。
この遊びをきっかけに、子供たちは百人一首に親しみを覚える。
句の暗唱はそのあとでもOK!まずは札の絵柄を楽しむのが大事。
ただ、坊主めくりルールって、地域によってまちまちだったりします。
私の住んでた地域(近畿)では、以下のルールでした。
まず、札を繰り、裏向きに50枚/50枚に分けて積み、
輪になって順番に札を1枚ずつ引いていきます。
100枚すべて引き終えた段階で、手元のカードが一番多い人の勝ち。
ただし、引く札の柄によって、決まりごとがあるんです。
お姫さまの札を引くと、もう1枚その場で札を引くことができ、
坊主(僧侶)の札を引くと、手持ちの札をすべて捨てなければいけません。
とくに、お姫様の札の中でも、華やかな几帳や扇を持っている女性札の場合は、
誰かが捨てた札をすべてもらうことができます。
上記ルールだけでも、手持ちの札数は激しく増減するので相当面白いんですが、
さらに「蝉丸ルール」を追加すると、より大盛り上がり♪
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蝉丸を引くと、参加者全員の持ち札をすべて捨てることになります。
そして、次に華やかなお姫さま札を引いた人が、その捨て札すべてをもらえるんです。
これは痛い!大どんでん返しもありえる。
蝉丸札をひいてしまうと、全員が痛い目にあうという悲惨なルールなので、
蝉丸は坊主めくりにおいては、最凶の人物とされているんです。
だけど、蝉丸の登場によって、順位が総入れ替えになるので、
誰もが蝉丸マチ状態に!
というワケで、蝉丸は嫌われ者ながらも人気者というワケです。
ほかに、蝉丸が嫌われる理由で考えられるのが、
<頭巾をかぶっていること>だと考えられます。
蝉丸は坊主札でありながら、札を引いた瞬間は坊主に見えず、
普通の男性と見誤る。
でもよく見たら「ちゃっかり坊主だった・・・しかも蝉丸!?」となり、
みんな怒り心頭になるんです(笑)
坊主めくりをするときは、必ずこの蝉丸ルールは導入すべきです。
盛り上がりや本気度が段違いになります(笑)
罰ゲームやジュースおごりなどを合わせた時の面白さは、類を見ないレベルになることも!
特に友達同士集まった時などは、ぜひ遊んでみてください。
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百人一首って、名歌揃いかと思いきや、選定方法はナゾとされていて、
意外と駄作も混じっているんだとか(!)。
みなさんは、どれが駄作だと感じますか?
やっぱり手っ取り早いのは、覚えにくい句の意味を覚えてしまうこと。
よく似た句も多いので、やっぱり記憶がアヤフヤになりがちですが、
そういう句は、内容を把握しておけば、下の句を暗記しなくても
試験で迷わずに済むんです。
ただし、百人一首かるたのときにはスピード勝負なので、通用しないのが残念。
あくまでもテスト向きです。
その風流な内容にココロ打たれると、自然と下の句が情景とともに頭に浮かんでくるもの。
駄作があるというウワサもあるけど、内容をじっくり見ていけば、
お気に入りの句がきっと見つかるはずです。
そういえば、平安時代の平均寿命は40年だった、というハナシです。
そんな短い人生のうちに、ロマンチックな恋の歌を歌いあげたり、
美しい風景を五七五調の文字に起こしたり・・・。ちょっとステキだと思いませんか?
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