座頭市撮影中の不幸な死亡事故のナゾ。いまだに解明されず
映画「座頭市」といえば、”勝新”こと勝新太郎。
彼ほど豪胆な雰囲気の俳優さんは、後にも先にもなかなか現れるものではありません。
お若い頃の演技にも、年を重ねられてからの演技にも、
それぞれの年齢ごとの魅力があり、観ていて楽しい俳優さんです。
それだけに、勝新太郎さんの息子さんの”あの事件”は衝撃的。
いまだに解明されていない、ナゾ多き事件と言えるでしょう。
◆座頭市の真剣事件のナゾ◆
勝新太郎さんの息子さんである「奥村雄大(おくむら たけひろ)」さん(現・鴈龍さん)は、
父・勝新さんが監督をつとめる映画「座頭市」がデビュー作でした。
その華々しいはずのデビュ―作撮影時に、不幸な事故は起こります。
なぜか、撮影現場には模造刀に混じって真剣が置いてあり、
この真剣で、奥村雄大さんは斬られ役の俳優さんを実際に斬ってしまい、
死なせてしまったのです。
殺人なのか事故なのかが争点となりましたが、結局事故扱いとなりました。
奥村さんは謹慎となり、現在はふたたび俳優として活躍されているのだとか。
なぜ撮影現場に真剣が?なぜ奥村さんは気づかなかった?
出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/
この事件、撮影時にスタッフさんが、
「真剣を現場におくことで、リアリティーを追求した」ということで決着。
その真剣を誤って手にした奥村さんが、撮影の合間に相手の首に刀を振り下ろしてしまった。
つまり、不幸な事故として一件落着してしまったのです。
これ、下手をすれば殺人事件になっていたワケですが、
やはりこの事故にはさまざまな噂が飛び交いました。
まず、真剣ってすごく重いです。
模造刀は軽々と扱えても、真剣なら手にずっしり来るハズなんですね。
たとえ素人であっても、その違いは手にするだけで気づくと思うんです。
でも、奥村さんはなぜか、それを振り回していて、
相手の俳優さんを斬ってしまった、ということになっています。
(※殺陣(たて)の練習中の事故、という説もあります)
だけどそもそも、撮影現場に真剣があること自体がおかしい。
いくら臨場感を出すためとはいえ、現場のスタッフさんが
模造刀の中に真剣を混ぜる、という危険行為をわざわざ冒すでしょうか?
「誰かが真剣をこっそり混ぜたのでは」という陰謀説まで浮上しましたが、
実際のところはどうだったのか・・・。
模造刀であれば、撮影の合間に斬り合うフリをしてふざけることもあるでしょうが、
真剣でふざけていた、となると大問題ですよね。
でも、この映画「座頭市」は、奥村さんにとってデビュー作でもある大事な作品ですし、
自らの手を血で汚すようなことも考えにくい・・・。
ますます深まる謎。
映画「座頭市」はけっきょく、無事公開に至りましたが、
なんとも後味の悪い事件となりました。
1989年の出来事ですから、もう真相は闇の中です。
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