鳥肌モノ!藤沢周平さんの描く剣技~「これぞ日本」なサムライ小説

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【鳥肌モノ!藤沢周平さんの描く剣技。渋さと静けさの入り混じるサムライ描写】

藤沢周平さんの書くサムライが、死ぬほど好きです。

学生のころにこの「隠し剣」シリーズと出会い、惚れこんでしまいました。

読みやすさの中に、ただならぬ緊張感をはらむ文章。

この「隠し剣」シリーズは2冊の小説、

「隠し剣孤影抄(こえいしょう)」・「隠し剣秋風抄(しゅうふうしょう)」

にまとめられていて、短編小説の集まりになっています。

短編主人公の特殊剣技ごとに、題名が決められている。

その題名がまたステキ!「どんな内容?」と想像をかきたてられるものばかりです。

たとえば、

『臆病剣松風』、『盲目剣谺返し』、『女人剣さざ波』。

「いったいどういう必殺剣なのか・・・!?」と興味を抱かずにいられない!

katana出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/

各話ごとに、最後の最後に必殺剣が繰り出されるパターンになっていて、

その物語運びがとても心地よいのです。

ストーリーは、非常に静かに進みます。華美なところはほとんどない。

その代わり、最後に大きな山場をもうけてあり、

<ひと花咲かせて散る>という雰囲気が日本的で好ましい。

(↑物語によって命があったりなかったり)

絢爛豪華ではなく、どちらかというと”いぶし銀”の風格の小説です。

もちろん、ストーリーを盛り上げるためのエッセンスは随所にちりばめられているんですが、

「やりすぎ感」がないんです。

ほどよい現実感と、ほどよい創作感。

この絶妙なバランスが、藤沢周平さんの書く文章の魅力のひとつかもしれません。

物語の大半は、人情や人間関係の機微をしっかり踏まえた日常を描いているんですが、

剣の必殺技のくだりになると、一気にドラマ性を帯びるんです。

物語途中までは秘技を隠している只人の主人公が、剣技で一閃する瞬間。

待ち遠しくてたまらない!!

【あの映画「武士の一分」も、「隠し剣秋風抄」が原作。日本らしい日本映画】

bushi「隠し剣秋風抄」収録の短編『盲目剣谺(こだま)返し』は、

じつはキムタクの演じた映画「武士の一分」原作。

やっぱり原作がいいと、実写化されてもやりすぎ感がまったくなくて、

スムーズに楽しめる。おすすめです。

ほか、藤沢周平作品で実写映画で人気なのは、

「たそがれ清兵衛(せいべえ)」、隠し剣孤影抄収録の「隠し剣 鬼ノ爪」、

そして同じく孤影抄収録のの「必死剣 鳥刺し」です。hisshikenほぼセリフなども原作どおりで、藤沢周平ファンにとってはたまらない一本。

原作の魅力を損なわず、実写化に成功している日本映画だと思います。

キャストも豪華で実力派揃い!見ごたえバッチリです。

「時代劇はこうあるべき!」という日本人の思いを実現してくれる作品。

派手な<切った張った>だけが、チャンバラの魅力ではない。

その背景にある人間模様をキッチリ描き出した上での大立ち回りなので、

違和感なく物語に没入できます。

海外向けの日本映画とはまったく違い、派手さのない静かなストーリー展開ですが、

「この静けさこそホンモノだよなぁ・・・」なんて思っちゃいます。

nihontoh出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/

とはいえ、現代の我々はサムライに会ったこともないわけだけど、

きわめて日本的な「刀の秘事」が、

藤沢周平作品の中にはしっかりと表現されている気がします。

静かな作品なんだけど、まったく退屈しないところがスゴイ!

機会があれば、ぜひ観て、読んで欲しい作品です。



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