【日本の夏の風物詩といえば花火!でも花火って日本のもの?】
日本の夏を代表する風物詩といえば、やっぱり花火です。
日本のお祭りや納涼には花火が欠かせないし、
花火を見ると、「ああ、日本の夏だなぁ」としみじみします。
で、私はずっと花火って日本発祥のものだとばかり思ってたんですが、
じつはヨーロッパ発祥なんですね。勘違いしてました。
花火って、いかにも「日本の職人さんの業」な気がしてたんですが、
日本最初の花火は中国の爆竹(音のみ)だったのではないか、と言われています。
そして、あの夜空を彩る大輪の花火(昔は華火といった)は、
王侯貴族のイベントのためにヨーロッパ(=イタリア説が濃厚)で作られたといわれています。
出典 https://ja.wikipedia.org/
花火にはいろいろ種類がありますが、
日本で使われた原型は、1447年の文献(建内記)が最古で、
縄に火を渡らせる、またはネズミ花火のようなものだった、と書かれています。
現在の花火に近いものが、いつ日本に流入したかは定かではないのだとか。
戦(いくさ)の開始合図に花火(音のみ)を使ったという文献も残っていますが、
娯楽のための花火はいつが最初なのか判明していません。
ただ、かつての日本家屋は木造で火に弱く、花火は危険ということで、
何度も禁止令が出ていたようです。花火って事故も多いですし、
花火大会の100%の安全は、この現代でも難しいものです。
ちなみに、現在の花火はコンピュータ制御のものが多いのですが、
プログラムのミスで、2万発をたったの15秒で打ち上げてしまったという例もあります(国外)。
日本での花火の日は「8月1日」と制定されていますが、
もともとは川開きの日=花火の日だったため、5月28日も「花火の日」となっています。
【「たまや、かぎや」の掛け声の由来は?】
現在、花火大会で「たまや」「かぎや」の掛け声は聞かれなくなりましたが、
よくマンガや小説などでは、この2つの掛け声が出てきます。
これは江戸の有名な花火師で、「鍵屋」「玉屋」の2大巨頭のこと。
鍵屋はじつは、現在の隅田川花火の起源なのです。
いっぽう、「玉屋」は、鍵屋の元手代が、のれん分けで店を構えたもの。
鍵屋の対抗勢力となり、両国橋より上流を玉屋、下流を鍵屋が受け持ち、
競い合うようにして花火を打ち上げました。
それを橋から見上げていた群衆が、ヒイキにしている屋号を口々に叫び、
それで「かぎやー」「たまやー」という花火の掛け声として受け継がれたのです。
しかしその後、玉屋は失火で町を焼いてしまい、たった一代でお家断絶の憂き目に。
鍵屋のほうは健在ですが、現在は花火を作っておらず、もっぱら打ち上げ業だそうです。
夜空に優雅に花火を描く職業・花火師になりたいという人も多いでしょうが、
現在は世襲制や縁故採用が多いみたいですね。弟子制なのかと思ってましたが、
そうでもない様子です。残念ですね~><
そうそう、私もこの夏、花火大会に行ってきましたが、
年々花火への拍手が減ってきている気がして寂しいような・・・☆
プログラム花火だとしても、花火師さんもきっとそこにいらっしゃる。
1年かけて製作した花火でも、一瞬ではかなく消えてしまいます。
ステキな花火を見たら、花火師さんや運営の方に向けて、盛大な拍手を贈りたいものです。
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